tabitoの靴を製造している工場は1964年創業で主にスポーツシューズを製造している工場。

様々なプロのアスリートに向けた品質の良い靴を製造している日本の工場です。

僕がこの工場と出会うきっかけとなったのは、今から22年前の2000年頃。

工場の社長が工場のオリジナルシューズとして、足袋シューズを誕生させたタイミングでした。

彼はとても情熱化で足袋シューズをスポーツの世界に広げようと積極的でした。

アスリートがトレーニングをする為に作られている為、

履き心地・足の健康にも良くどんどん進化していっていました。

最初は自分自身がその靴を履いているファンの1人でしたが、

月日が経つにつれてこの靴をスポーツの分野だけではなく、ファッションの分野で販売したいと考え始めました。

今のデザインではファッションとしては通用しないので、オリジナルデザインを作って販売したい思い2018年頃から社長にお願いしても、答えはNOでした。

彼はスポーツの分野で販売したい気持ちがあるので、ファッションの分野で販売することに理解を示してくれませんでした。

そこでいきついた答えは、ファッションの分野で販売するためのブランドを立ち上げて販売する事でした。

理解を貰う為に2019年頃、工場に3か月間修行にも行き熱意を伝え続けた結果、

ようやく製造の了承を貰うことになりました。

そして、ブランドtabitoは誕生しました。

快適な履き心地と、日常的に履く事が出来る飽きのこないデザインにしたいと思ったので、ヴィンテージから影響を受けたデザイン、和とモードの融合、コンフォータブルな履き心地を意識しました。

性別・年齢関係なくファッションが好きな幅広い方々に展開したいと考えました。

tabitotabiは旅という意味も込めているので、旅をする時に持っていく快適な道具としても履いて貰いたいです。

デザインをする時は主に80年代後半から90年代のスニーカーからインスピレーションを受けています。

1stCOLLECTIONでは80年代のミリタリーシューズをベースデザインとしてローカットからハイカットまでラインナップを揃えました。

最初に製作したのは、ハイカットモデルのBraceTrainerで想い入れがあります。

ハイカットの内側にファスナーを入れる事でアイコニックでもあり履きやすくなると思いました。

自分自身がサスティナブルということも意識する様になっているので、そういったシリーズも展開しています。材料には廃棄される車からエアバッグを再利用して靴のアッパー部分に使用しています。

オイルが付いたエアバッグを洗浄、染色、解体といった手間がとても掛かっています。

どの製造工程も手が掛かっているので工場との信頼が無いと出来ないことばかりです。

今回の2ndCOLLECTIONでは90年代のスニーカーからインスピレーションを受けています。

90年代の日本ストリートシーンを思い出させるカラー使いや、バスケットシューズを彷彿とさせるデザインも取り入れました。

新しいモデルではオリジナルソールも開発したのでソールの違いにも注目して欲しいです。

サスティナブルシリーズでは、日本で数多く廃棄されている鹿革を再利用して使用しています。

バリエーションが増えたことで、様々なスタイリングに合わせて楽しんで貰いたいです。